杉並区長選が示した「区民の力」

4年前は約187票差、今回は60,237票差

6月28日の杉並区長選挙のニュースが入ってきました。さいたま市にも通じる大切な話だと思い、書いておきます。

東京都杉並区長選挙で、現職の岸本さとこ区長が再選を果たしました。今回の結果は、岸本さとこ氏106,487票、自民党推薦の大和田伸氏46,250票、前区長の田中良氏33,259票、地域政党「再生の道」推薦の増田よしひこ氏15,877票。岸本氏は、自民党推薦の候補に60,237票差をつけました。4年前の2022年、岸本氏は田中良氏を約187票差で破り、初当選しました。人口約57万人、有権者約47万人という大きな自治体で、わずか187票の差が区政の方向を変えたのです。

【2回の杉並区長選 票差】

2022年 約187票差で岸本氏が当選  2026年 60,237票差で岸本氏が再選

この選挙を題材にしたドキュメンタリー映画が、『映画 ◯月◯日、区長になる女。』です。道路計画、まちづくり、住民参加、そして選挙。映画には、地域の問題を「自分ごと」として受け止めた市民が、調べ、話し合い、声を上げ、政治を動かしていく姿が描かれています。

私は2024年9月、この映画の上映会を下落合コミュニティセンターで、2日間にわたり4回行いました。単に一人の区長が誕生した話としてではなく、「市民がまちのことを自分ごととして考えると、政治は本当に動くのだ」という実例として、多くの方に見ていただきたいと思ったからです。この映画は、私自身の活動にも大きな影響を与えました。

当初は一人で企画していましたが、仲間が仲間を連れてきてくれ、実行委員会が立ち上がりました。そのときのつながりが、後に私の選挙を支える力にもなりました。

杉並区で起きたことは、特別な人だけの物語ではありません。道路、公共施設、学校、福祉、居場所、税金の使い方――どれも、私たちの日々の暮らしに直結しています。市民が関心を持ち、調べ、話し合い、声を上げる。その積み重ねが、まちの方向を変えていきます。

今回、岸本区長が4年前を大きく上回る支持を集めたことは、前回の勝利が一時的な出来事ではなかったことを示しています。市民が行政任せにせず、まちの将来を自分たちで考えようとする意識が、杉並で根を張り、広がっていることの証左ではないでしょうか。

さいたま市でも同じです。市政は、遠い世界の話ではありません。大きな建物や大型事業だけでなく、日常の暮らしを支える課題があります。

市民一人ひとりが「これは自分のまちの問題だ」と感じ、声を出し、議会や行政を見ていくことが大切です。

市民の目が増えれば、まちは変わります。

▷2回の杉並区長選 得票比較

主な結果
2022年岸本さとこ 76,743票  田中 良 約76,557票 票差 約187票
2026年岸本さとこ 106,487票  大和田 伸 46,250票 票差 60,237票

※2022年の田中良氏の得票は、同姓候補がいたため按分票を含む。公式には76,556.724票

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です